クリップ

http://www10.cds.ne.jp/~saya/diary/2004/ydiary.cgi?diary04B.html#0418


 んでまあへこへこ見て回っていて気になったのが三点
   (1)被害者とその家族に対する攻撃が結構多い
   (2)「自己責任」という言葉が便利に使われている
   (3)(片仮名で)「サヨク」という言葉が流通している

(1)に関しては、んまあネット上はアフォばっかりだからこんなもんだろうなあ、と思っていたんですけど、読売新聞見返していたら勧告が出ているのにノコノコ出て行くのが悪い、という論調の文章がいくつか載っていました。んまあ読売もアフォばっかりだからこんなもんだろうなあ。不景気で人心もささくれ立っているのかも知れんね。
 てめえらのせいでプラネテスがずれたじゃねえか!! という怒りには個人的には正当性があると思います。でもそれはプロ野球も同罪ですよね。被害者を攻撃するヒトはプロ野球も攻撃しなくてはいけません。

(2)勧告が出ているのにノコノコ出て行ったのは事実なんで殺されても仕方が無いよなあ、という点ではそのとおりだと思うんだけど、それが彼らの責任かというと、何か違うような気がしますね。責任は誘拐という犯罪行為を行った人たちにあって、被害者には責任は無いと思います。強姦被害者に、隙があったお前に責任がある、と言って責めるのと同じ構図がここにはあるのではないでしょうか (ちなみにこういうのをセカンドレイプって言います)。被害の蓋然性と責任の所在とに混乱があるように思います。ましてや、自衛隊派兵を正当化する理由や彼らを救出しなくて良い理由として彼らの自己責任が語られるのは、多分に思慮が足りないんじゃないかと思います。特に行政官がこの場合に「自己責任」云々言うのは責任放棄の言い訳にしか聞こえないので見苦しい。言いたい気持ちはとてもよく解るんだけど。
 んまあ、自己責任がどの範囲かを決めるのは自分自身であって、他人から押し付けられるものではない、という主張が一番バランスがとれているんじゃないかなあ。付け足すとしたら、自己責任の範囲は事前に決められるべきものであって、事後に判断されるものではないんじゃないかと。

(3)全然知らなかったんですけど、 左翼がサヨクにさよく時 あたりの説明を信じればいいんでしょうかね。んまあ、原理原則の見えない主張が見受けられるのは事実でしょうけど、でもそれは右も左も真中もおんなじ。アフォはどこにでも居ますし。「ウヨク」や「のんぽり」とかもそのうち出てくるんでしょうかね。まあエセ右翼の俺が言うのもなんなんですけど。ただこの時気になるのは、既得権益等との結びつき具合かと思います。どんなに頭悪い主張をしたってそれは勝手なんですけど、主張することと実利とが結びついているとなんだかイヤーンな感じですよね。

経済状況による人の心のささくれ具合、というのは私も興味があります。私がもしこれからも生き続けることができたら、経済状況の遷移と共に、人の心のささくれ具合がどう移り変わるかも注意深く観察してみたいと思う。