損失と経済効果
http://d.hatena.ne.jp/workshop/20040411#p3
今現在、イラクで捕まっている3人に対する、ネット上での集中的な非難のなかで私にとって比較的目新しいものに、
「彼ら彼女らの行動が、株安や、日本への投資リスク変化などによる莫大な金銭的損害を日本経済に与えた。」
「この事件で、この数日だけで多大な税金(国民の血税)が費された。」
といったものがあります。
この議論というか非難の展開のされ方は、なんか嫌な気分がします。
これからの言論の動向を予測すると、政治的活動を非難したい時に、その影響による「経済損失の問題(その額の算定方法は主観的で恣意的)」で攻撃するというのは
一気に流行しそうな予感がします。妄想かもしれないけど。
経済損失が云々って騒ぐバカの大半はその「損失」って言葉を「経済効果」って言い換えてれやば比較的簡単に騙せる気がします。
http://mazzan.at.infoseek.co.jp/lesson16.html
●夏季限定首都機能移転の経済効果
首都機能を移転するとなると、そのための整備や建設が必要となりますので、大量の公共事業が行われます。めざましい経済効果です。春と秋に大量の人間が移動するのですから、運輸関係の業種にとっては、すさまじい経済効果です。あっ、だれですか、「そんなのはムダ遣いだ」とボソボソつぶやいているのは。ムダは禁句ですよ! いまや、「ムダ」を「経済効果」といい替えるのは、諸官庁や特殊法人の間では常識です。「ムダな支出が5兆円」と聞けば、誰もが腹を立てますが、「経済効果が5兆円」ならば、国民の賛同を得られます。「ふれあいの経済効果で5兆円」に至っては、声に出して読みたい日本語です。三色ボールペンで線を引いておきましょう。