アンテナ登録サイトより

http://d.hatena.ne.jp/dokusha/comment?date=20040503#c

ここでのdokusha氏とmustelidae氏のやりとりが興味深かったので紹介します。


# mustelidae 『日本は、アメリカに寄り掛からなくても生きていける途をまじめに考えてこなかったせいで、アメリカに寄り掛かっても生きて行けなくなるかまたは当のアメリカに見捨てられて野垂れ死ぬんじゃないでしょうか。あくまで国家単位でとらえたら、ですけど』 (2004/05/03 22:02)

アメリカに寄り掛からなくても生きていける途」ってものが果たしてあったのだろうかなかったのだろうか?という疑問はあるんですが、基本的には私もこの意見に同意します。


# dokusha 『例えばですね。イラク派兵でも良いわけですよ。そういう政治的決断をしたんなら。それを語れば良いじゃないですか。「ここで米国に追従してイラク派兵しなければこれこれのデメリットがある。派兵すればこれこれのメリットがある」と。別に小泉が直接言わなくてもいい。電波の石原でも誰でも良いんですよ。言えますか?
それこそ人道支援という「キレイ事」にコトしているだけじゃないですか。そう言う意味では「反戦平和」をいう「プロ市民」の集団だの「良いことなら良いんだ」みたいなNGOと今の政府はどう違うんでしょうか?その違いが判りません。

(中略)

今回のイラクへの派兵にしても。国内の海外派兵推進勢力の動きがあって、あたかも日本が自主的に派兵に踏み切ったような印象をぬぐえませんよね。吉田茂自衛隊を高く売ったわけですよ。今度は安く売りすぎていやしませんかね。なんてんだろうか、女性の方からホテルに行く気バンバンで軽く見られるみたいな。うーん、シスコン小泉とかマザコン石破、それに川口ではこの辺りの駆け引きってのはできないのかなぁ。なんてね。最後はガラガラと緩い話しになりましたが。』 (2004/05/04 03:09)

「キレイ事」を言っているという意味では同じじゃないか、という指摘はとても興味深い。「吉田茂自衛隊を高く売った」というのが何を指しているのか私にはわからないのでコメントはできませんが、「今度は安く売りすぎていやしませんかね。なんてんだろうか、女性の方からホテルに行く気バンバンで軽く見られるみたいな」というのは私も同じことを思いました。私は「ホテルに行く気満々な女」ではなくて「アメリカ様はまだそこまで言ってないのにケツの穴を出して『掘って〜掘って〜おねがい〜』とアメリカ様に言っている光景」が出てきましたけどね(わらい)。


# mustelidae 『「対米追随で行きたいんですがどうでしょ?」と正直に言った場合、国民やマスコミがそれを冷静に受け止めて議論すると思えない(という政治家側の不信感)、とか、国際社会での発言力を決定的に失う(これまでも実質上追随だったが明言するとまた違うと思う)、とか、エリートが全権受任する19世紀っぽい「外交」概念から外れてくるので民意と現場との間のアソビが少なくなって職業外交官としてやりづらい、とか・・・が「大人の事情」説の根拠としてはあり得そうです』 (2004/05/04 09:07)

で、この意見もわかりますね。「これまでも実質上追随だったが明言するとまた違うと思う」というのは確かにそうだと思います。